愛しの Fortran・3改

Fortran について気の向くままに綴ります

書式付き流れ探査入出力 (その3)

基本的な使い方

ようやく本題です。 書式付き流れ探査出力の OPEN 文です。

      OPEN(FILE=FILE,STATUS="REPLACE",ACTION="WRITE", &
       ACCESS="STREAM",FORM="FORMATTED",NEWUNIT=UNIT)

形としては

  • FORM="FORMATTED"」を省略すると書式なし流れ探査出力
  • さらに「ACCESS="STREAM"」を省略すると(書式付き)順番探査出力

になる形式です。 くどいようですが、いつもの順番探査出力の OPEN 文に、 流れ探査を指定する ACCESS 指定子、 そして(ACCESS="STREAM" は既定で書式なしなので) 書式付きを指定する FORM 指定子を指定すると、 書式付き流れ探査出力になります。

書式探査出力は、ほぼ順番探査出力と同様に使えます。

      WRITE(UNIT,"(*(G0,1X))") "Hello, World!"

この例は書式付き流れ探査出力ですが、順番探査出力とまったく同じ文です。

「書式付き流れ探査出力は順番探査出力の上位互換になっている」 というのは、以下の 2 つの機能が追加されている点です。

  1. 改行文字の出力による改行。
  2. POS 指定子によるファイル位置の指定。

これらを次回以降見ていきます。

(つづく)